RETAINER

素敵な笑顔を
維持していくために

矯正を終えた方へ

矯正によって歯が理想の形に整っても、治療は終わりではありません。歯は「後戻り」といって、元の位置に戻ろうとする働きが強いからです。矯正装置を外してしまうと、後戻りが起きやすくなるため、歯を動かし終わっても保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。ほかにも矯正治療が終わった後は、美しい歯並びをキープしていただくための注意点がいくつか存在します。

歯の後戻りを防ぐために

  • なぜ歯は「後戻り」するのか

    矯正治療は歯や骨に負荷をかけて歯を動かしていきます。
    そのため、ブラケットやマウスピースなどの装置を外すと負荷がなくなり、歯が元の位置に戻ってしまう特徴があるのです。
    歯を支える顎の骨や歯ぐき内部の組織などを安定させるために、歯並びが整っているように見えても保定期間を十分に取る必要があります。

  • 「保定期間」とリテーナー

    矯正治療の内容、患者様の症例によって異なりますが、保定装置(リテーナー)を装着する「保定期間」は、歯を動かした治療期間とほぼ同じです。
    つまり1年半かけて歯を動かした場合は、1年半かけて歯や骨を固定させる必要があります。
    定期的に来院していただき、少しずつリテーナーの装着時間を減らしていくのが基本的な流れです。

  • 後戻りを防ぐために心がけてほしいこと

    • リテーナーの装着

      保定期間にリテーナーの装着を怠ったために歯並びが安定せず、後戻りをしてしまう症例は数多く見られます。歯並びが綺麗に整った後は、保定装置(リテーナー)の装着を欠かさないようにしましょう。

    • 後戻りへの迅速な対応

      「矯正治療後に歯の隙間が出てきた気がする」「また食べかすが詰まるようになってきた」などの違和感を覚えた場合はすぐにご相談ください。たとえ後戻りが起こっていても、怒ったり、不満を言ったりすることはないのでご安心ください。

    • 歯並びを悪くする癖の改善

      頬杖をする、爪を噛む、うつぶせ寝、噛み締めなどの悪癖には注意しましょう。これらを続けると継続的に歯に力が加わり、綺麗に整った歯がまた動いてしまう要因になりかねません。

メインテナンスについて

  • 保定期間中のメインテナンス

    矯正治療が終わっても、一定期間保定装置を装着し、メインテナンスを受けることが重要です。矯正治療後の経過観察を疎かにすると、再度歯並びが不安定になるリスクが高まります。保定期間が後半に進めば進むほど、リテーナーを装着する時間は短くなります。後戻りの兆候がないか、歯科医院での定期的なチェックが大切です。

  • 保定期間後のメインテナンス

    保定期間が終われば、リテーナーを装着する必要がなく、すべての治療が終わります。
    歯並びが整うと、ブラッシングがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが抑えられます。ただ、どんなに歯磨きが丁寧な方でも完全に汚れを落とすことはできません。毎日のブラッシングの精度を上げて、歯科医院で、専門的なクリーニングを受ければ整った歯並びを維持できる可能性が高まります。
    ぜひ定期的な予防処置を心がけましょう。